歯周病は歯磨きで治りますか?
歯周病は歯磨きで治るのか

歯周病は、歯磨きだけでは治す事が出来ません。
初期段階であれば歯磨きによって症状を軽減できることもありますが、進行すると専門的な治療が必要です。
歯垢や歯石が蓄積すると、炎症が悪化し、歯周ポケットが形成されます。
これを放置すると歯の喪失につながるため、定期的な歯科検診やクリーニングが重要です。
歯周病は早期発見・早期治療が鍵ですので、気になる症状があればすぐに専門家に相談しましょう。
正しいブラッシングの方法

歯周病対策には、効果的なブラッシングが非常に重要です。柔らかめの毛先を持つ歯ブラシを選び、歯と歯茎の境目を45度の角度で優しく磨きます。その他にもどれくらいの時間磨けばいいのかなどさらに詳しいブラッシングの方法を下記のページで解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
歯周病のセルフチェック
1. 歯茎の状態
- ・歯ぐきの腫れや赤みはありますか?(はい/いいえ)
- ・歯ぐきからの出血はありますか?(はい/いいえ)
- ・歯ぐきの引きつりや後退はありますか?(はい/いいえ)
2. 口の中の感覚
- ・歯ぐきや歯の周囲の痛みや違和感はありますか?(はい/いいえ)
- ・食事時の歯ぐきの違和感や痛みはありますか?(はい/いいえ)
- ・朝起きたとき、口の中がねばねばした感覚がありますか?(はい/いいえ)
3. 歯の状態
- ・歯の動揺やぐらつきの感じ方はありますか?(はい/いいえ)
- ・歯のしみや過敏感はありますか?(はい/いいえ)
4. 口臭
- ・常に口臭がありますか?(はい/いいえ)
- ・歯を磨いた後でも口臭が残りますか?(はい/いいえ)
5. 自覚症状
- ・食事中や歯磨き時に歯ぐきから出血しますか?(はい/いいえ)
- ・歯垢や歯石を感じますか?(はい/いいえ)
6. 生活習慣
- ・喫煙をしていますか?(はい/いいえ)
- ・歯磨きや歯間ブラシの使用を日常的に行っていますか?(はい/いいえ)
- ・普段歯ぎしりや食いしばりをしてしまう癖がありますか?(はい/いいえ)
7. 遺伝的要因
- ・家族歴に歯周病がありますか?(はい/いいえ)
8. 免疫機能
- ・健康状態や免疫機能に問題がありますか?(はい/いいえ)
1~5までの項目で、1つでも「はい」がついた方は、一度検診に行くことをおススメします。
また、6~8の項目で、1つでも「はい」がついた方は、セルフケアや日々の生活習慣によって、歯周病が発症しやすい可能性があります。生活習慣の改善やセルフケアの徹底を意識することが必要です。セルフケアの方法や生活習慣なども歯科医療機関で正しい知識を得ることが重要です。しばらく歯科医療機関に検診に行っていない方は、一度検診に行くことをおススメします。

軽度
歯周病は「サイレントディジーズ」と呼ばれ、初期は目立った症状がありません。
しかし、歯肉が腫れ、歯周ポケットができ始め、歯と歯茎の境目が赤くなり出血することがあります。痛みは伴わず、冷たい水を飲むとしみることも。放置すると炎症が根の先に進行します。
軽度歯周病の治療法
丁寧な歯磨きに加え、歯科医師・衛生士による歯垢・歯石の除去が必要です。
この段階で治療を始めれば、歯周病の改善は難しいことではありません。
中度
炎症が進むと歯周ポケットが広がり、歯茎が痩せて下がります。骨も溶け始め、歯根が露出して歯がグラグラします。
これにより細菌が入りやすく、露出した歯根には歯石が付着し黒く見えます。中等度になると口臭が強くなり、歯肉にかゆみが出て、唾液がねばつきます。
中度歯周病の治療法
毒素が歯茎に入り込んでいるため、歯周外科治療で歯肉を切除することがあります。しかし、レーザーを使えば切らずに治療できる場合もあります。
重度(歯槽膿漏)
炎症が進むと歯がグラグラし、硬いものが噛めなくなります。歯肉が退縮し、歯の隙間が目立ち、歯が長く見えることも。歯槽骨が破壊され、歯石が大量に付着し、膿や出血が増えます。中等度の時より口臭も悪化し、朝起きると口の中がねばつき、出血していることがあります。
重度歯周病の治療法
基本的には、抜歯を宣告されてしまうことも珍しくありません。
しかし、ウケデンタルではレーザーによる歯周病治療や、歯周組織再生療法を組み合わせることにより、抜かずに治療できる可能性があります。
歯周病予防に効果的なセルフケア方法
歯ブラシの見直し

歯や歯茎に問題がない場合、普通の硬さの歯ブラシを選ぶのが適切です。しかし、歯茎に炎症がある場合は、柔らかめの毛先の歯ブラシを選ぶことが望ましいです。硬いブラシは歯や歯ぐきを傷つける可能性があります。
電動歯ブラシを使用する場合、歯科医の推奨を受けることが大切です。歯ブラシのヘッドが大きいと早く磨くことができますが、奥歯などの細かい箇所に届きにくくなります。口の隅々までしっかりと磨くためには、小さいヘッドの歯ブラシを選ぶことをおすすめします。
ブラッシングの方法と補助器具

歯の間のプラークを取り除くには、ブラッシングだけでなく、フロスやマウスウォッシュを使用することも重要です。
歯間ブラシやフロスを使用して、歯ぐきの少し奥まで丁寧にプラークを除去しましょう。
その後、マウスウォッシュで口をすすぐと、その日のプラークがほぼ除去されます。口腔内の細菌やプラークを完全に除去するために、これらの補助的な手段を取り入れることをおすすめします。
生活習慣の改善
生活習慣の乱れは免疫力の低下を引き起こしてしまいます。免疫力が低くなると歯周病の発症・進行のリスクが増してしまいます。免疫力を高める生活習慣を心がけましょう。
以下に免疫力を高めるポイントを記載いたします。
- ☑質の良い睡眠をとる
- ☑暴飲暴食を避け、栄養バランスの良い食事をとる。
- ☑喫煙を控える
- ☑ストレスを減らす
ウケデンタルクリニックでは、どんな相談でも丁寧にお受けいたします

ウケデンタルクリニックでは、歯周病の治療方法はもちろんですが、患者さまの小さな悩みに対しても、丁寧にお答えいたします。
歯周病で悩まれている方はもちろん、「もしかしたら歯周病かもしれない」という心配がある方も、是非ご相談にいらしてください。

ウケデンタルオフィス
総院長 兼 神谷町本院 院長
宇毛 玲(うけ あきら)
当院では、自由診療(自費診療)のみに限定し、精密な検査、十分なご説明、そして幅広い治療法を行うことにより、最善の治療を提供できる環境を整えております。もちろん、技術力の研鑽にも力を注いでいます。
一時的に治すだけの歯科治療では満足できない方、一生モノの健康な歯を手に入れたい方、症状が重度で治療を断られてしまった方、ぜひウケデンタルオフィスへご相談ください。
経歴
1993年 明海大学歯学部 卒業
1994年 山の手歯科医院 院長
2000年 東京八重洲クリニック 院長
2005年 ウケデンタルオフィス 開院
所属学科
日本臨床歯科学会認定医
東京SJCD会員
SJCDベーシックコースインストラクター
日本臨床歯周病学会会員
ロカワンクラブメンバー(2024年)