重度歯周病も抜かずに治療する 歯周病レーザー治療症例

歯周病治療を評価する指標

歯周ポケットの深さの測定

歯周病を治療するにあたって、まずは歯周組織の検査を行います。症状を正しく診断し、適切な治療計画を立てるためです。
歯周病治療の目的は、4mmを超えて深くなってしまった歯周ポケットを改善すること。言いかえれば、歯の根面に歯周組織がしっかりと付着している健康的な状態を取り戻すことです。そのため、もっとも基本となる指標が「歯周ポケットの深さ」です。

歯周病治療の前後に検査を行い、プロービングチャートと呼ばれる以下のような表を作成して、治療効果の度合いを再評価します。

見本

1本の歯に対して6点の歯周ポケットを調べます。数字は歯周ポケットの深さを表しており、例えば「10」とあるのは歯周ポケットが10mmであることを示します。4mmを超えると歯周病であると言えます。また、赤く塗られているのは検査時に出血が認められた箇所です。

歯周ポケット率とBOP率

個々の歯周ポケットの深さに加えて、口腔内全体の状況も考慮する必要があります。
検査を行った箇所の総数に対して、4mm以上の歯周ポケットが認められた箇所の割合を計算したものを「歯周ポケット率」と言います。
また、検査時に出血があった箇所の割合を「BOP率(=bleeding on probing)」と言います。この2つの指標の変化が、口腔環境の改善度合いの目安となります。

当院の歯周病レーザー治療症例

58歳 男性 前歯が揺れていて痛みもあり、硬いものが咬めない。腫れている。

58歳男性の重度歯周病症例、術前

【術前】

全顎的にポケットが深く、上顎前歯を含め歯周ポケットが10mm以上の箇所も多数認められました。歯肉も全顎的に腫脹していますが、特に左下前歯部に著明に認められました。
また4mmを超える歯周ポケット率が73.3%と高く、重度歯周病と診断されました。

58歳男性の重度歯周病症例、術前

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58歳男性の重度歯周病症例、術後

【術後】

炭酸ガスレーザー照射を8回行いました。前歯部の動揺は隣在歯と固定することによって改善されました。著明に主張していた左下前歯部を含め、全顎的に腫脹が引き、歯茎の出血も減少しています。

歯周ポケット率は10.3%へと大きく改善し、10mmを超えていた歯周ポケットも全体的に浅くなりました。

58歳男性の重度歯周病症例、術後


43歳 女性 右上下の歯が揺れていて、咬むと痛いため、歯周病を治したい。5年前から気になり始め、他院を受診するも改善が見られなかったため来院

43歳女性の歯周病症例、術前

【術前】

歯肉が赤く腫れており、歯間部に歯石が沈着し、臼歯の動揺がありました。歯周ポケットも臼歯において深い状態でした。8mm以上の歯周ポケットも多く、中には10mmのポケットもありました。

43歳女性の歯周病症例、術前

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43歳女性の歯周病症例、術後

【術後】

ペリオウェイブ4回、炭酸ガスレーザー2回照射、T-Fix(動揺している歯を隣の歯と固定し、かみ合わせの機能を回復させる方法)を行いました。

咬んだ時の痛みが大幅に改善されたとのことです。

歯肉の色が薄くなり、腫れと赤みが引きました。歯周ポケット測定時の出血率も88.3%から30.9%に改善されました。

43歳女性の歯周病症例、術後


48歳 女性 左下の歯茎が腫れて痛い。抜きたくないことを希望され来院。

48歳女性の歯周病症例、術前

【術前】

目立った歯石やプラークはないものの、全体的に歯肉が赤くはれており、歯ブラシを当てると出血してくる軽度~中等度の歯周病でした。

48歳女性の歯周病症例、術前

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48歳女性の歯周病症例、術後

【術後】

ペリオウェイブ2回、炭酸ガスレーザー4回照射、T-Fix(動揺している歯を隣の歯と固定し、かみ合わせの機能を回復させる方法)を行いました。

左下の腫れと痛みがなくなり、歯茎の出血率も53.5%から8.6%まで回復しました。

左下7番…10mm→3mm

48歳女性の歯周病症例、術後


55歳 女性 歯が揺れている。きちんと歯周病を治したい。

55歳女性の重度歯周病症例、術前

【術前】

全顎的に歯肉の発赤、腫脹が見られる。歯周ポケットも深い箇所が多数あり重度歯周病と診断されました。

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55歳女性の重度歯周病症例、術後

【術後】

炭酸ガスレーザーの照射を8回行った結果、歯肉の発赤、腫脹が治まりました。ブラッシングの際に起きていた出血もなくなってきており、歯の動揺も以前より治まりました。


44歳 男性 久しぶりの歯医者であるため、全体的に検査をしてほしい。

44歳男性の重度歯周病症例、術前

【術前】

プラークコントロールが悪く、全顎的に出血がありました。着色、歯石も全体的に付着しているような状態でした。

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44歳男性の重度歯周病症例、術後

【術後】

ブラッシングも上手になり、残存プラーク量が減りました。歯石もとれて、歯肉の発赤が治まり、出血もなくなりました。


25歳 女性 全体的に腫れと出血があり口臭も気になっている。ネバネバ感もある。

25歳女性の歯周病症例、術前

【術前】

歯頸部のプラークコントロールが悪く、そのためにポケット深部まで歯石が付いていました。

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25歳女性の歯周病症例、術後

【術後】

治療後、プラークコントロールも良くなり、全顎的に腫れが引き、歯肉も引き締まってきました。気になっていた口臭や粘つきも改善されてきました。

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25歳女性の歯周病症例、メンテナンス経過状態

【メンテナンス経過状態】

治療後、月一回のメンテナンスを行ったところ、さらに歯肉が引き締まり、健康的な歯肉の色になっていきました。


43歳 男性 右側の歯が痛い。他院で奥歯5本抜歯といわれたが、抜きたくない。

43歳男性の重度歯周病症例、術前

【術前】

全顎的に4ミリ以上のポケットがあり、歯肉の発赤・腫脹も全顎的にみられました。

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43歳男性の重度歯周病症例、術後

【術後】

ペリオウェイブを6回行いました。
全顎的にみられた発赤・腫脹がなくなり、健康的な歯肉色に改善されました。歯周ポケットもほぼ3ミリ以内に改善されてきました。


40歳 女性 左下がぐらつく。全体的に出血がある。

40歳女性の歯周病症例、術前

【術前】

全顎的に歯肉が腫脹しており、特に左上2番の腫脹が著明である。また、動揺歯も多数認められました。

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40歳女性の歯周病症例、術後

【術後】

全顎的に歯肉が引き締まり、左上2番の膨張も改善された。主訴であった左下の動揺も治まり、出血も改善されてきました。


50歳 男性 歯磨き中に出血する。歯石もついていて歯周病なので治したい。

50歳男性の歯周病症例、術前

【術前】

全体的にステインと、歯肉縁上に歯石が沈着し、ポケット内からの出血がありました。軽度の歯周病と診断されました。

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50歳男性の歯周病症例、術後

【術後】

炭酸ガスレーザー3回照射しました。ステインと歯肉縁上歯石は除去され、歯周ポケット内からの出血もなくなりました。
また、歯肉の退縮もみられませんでした。


41歳 男性 左上がぐらぐらしている。痛い。

41歳男性の重度歯周病症例、術前

【術前】

全顎的に歯肉縁下歯石が見られ、歯肉が腫脹していました。動揺歯も多数みられ、一部排膿も認められました。

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41歳男性の重度歯周病症例、術後

【術後】

炭酸ガスレーザー照射7回と固定を行いました。
固定により主訴であった動揺は治まりました。歯石も除去し、歯肉の腫脹も改善されてきました。
まだ歯肉の炎症が完全には取り切れていないので月に一度のメンテナンスで経過をみていきます。


40歳 男性 右上の前歯がぐらつく。他院で抜歯と言われた。抜きたくない。

40歳男性の重度歯周病症例、術前

【術前】

全顎的に歯肉の腫脹、排膿があり、動揺歯も多数みられるような状態でした。

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40歳男性の重度歯周病症例、術後

【術後】

ペリオウェイブを8回行い、固定を行いました。
全顎的に歯肉が引き締まり、来院当初に起きていた排膿も治まりました。
主訴であった右上の前歯も歯周ポケットが10ミリから3ミリへとなりました。


40歳 男性 左下奥が咬むと痛む、揺れている。また下の前歯も揺れており、痛くて咬めない。

40歳男性の重度歯周病症例、術前

【術前】

全顎的に歯石、出血があり、主訴の通り動揺が認められました。ポケットも全体的に深く、重度歯周病とみられます。

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40歳男性の重度歯周病症例、術後

【術後】

ペリオウェイブ4回、炭酸ガスレーザー照射4回、T-Fix(動揺している歯を隣の歯と固定し、かみ合わせの機能を回復させる方法)を行いました。

下の前歯の痛みが治まり、固定したことで左下奥も咬めるようになったとのことでした。また、全顎的に出血も治まり、炎症が引いてきました。

患者様の意識が高まり、ブラッシングにかける時間、 回数が増えたそうです。


45歳 男性 20年以上歯周病を放置した結果、下の前歯が揺れてきた。2ヶ月前から咬みにくい。

45歳男性の重度歯周病症例、術前

【術前】

下顎前歯に大量の歯石が沈着し、歯肉は腫れ上がっていました。

全体的に歯が動揺し、歯肉縁下にも黒く歯石が確認されました。

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45歳男性の重度歯周病症例、術後

【術後】

ペリオウェイブ1回、炭酸ガスレーザー照射5回、T-Fix(動揺している歯を隣の歯と固定し、かみ合わせの機能を回復させる方法)を行いました。

歯肉縁下の歯肉も除去することができ、ぶよぶよと腫れ上がっていた歯肉が引き締まりました。

T-Fixによって歯の揺れも気にならなくなったそうです。

また、歯の動揺によって噛みにくい状態でしたが、左右の歯でしっかり噛めるようになったと仰っていました。


46歳 男性 10年間放っておいた歯周病を治したい。抜いたほうがいいなら抜いてもよい。

46歳男性の重度歯周病症例、術前

【術前】

歯石が歯面全体を覆うように沈着しており、出血や排膿口臭があり、下の前歯が抜けそうなくらい動揺していました。

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46歳男性の重度歯周病症例、術後

【術後】

ペリオウェイブを8回行い、T-Fixを行いました。

全体的に歯石をとることができ、出血、口臭がなくなりました。

たまに左下2番が晴れるが、抜かずにT-Fix (動揺している歯を隣の歯と固定し、かみ合わせの機能を回復させる方法)で固定したため、物が噛めるようになりました。また、歯肉の腫れも収まり、下がったのがわかります。


54歳 男性 歯科検診の結果、歯周病と診断され、歯科受診を勧められたため受診。

54歳男性の重度歯周病症例、術前

【術前】

自覚症状はあまりなかったが、縁上、縁下ともに歯石が付着しており、全顎的に出血が多かった。

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54歳男性の重度歯周病症例、術後

【術後】

エルビウムヤグレーザー2回、炭酸ガスレーザー4回照射しました。

縁上、縁下の歯石が取れ、全顎的に起きていた出血もほとんどなくなりました。歯肉の腫れも落ち着き、回復しました。


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